おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

愛と勇気と少しのお酒

お酒を飲みに行きました。
支払いがちょうど一万円になりました。

お勘定を持ってきてくれたおねえさんが、とても清楚できれいだったので、
レシートを手に「これはなんだか運命を感じますね」と声をかけたら、
おねえさんに失笑されてしまいました。


一緒に飲みにきていたO原さんに、
「いまの店員さんかわいいね」と同意を求めると、


「しゅーさん、あんなかわいい娘はもう彼氏がいます」
「もしかしたら、あのイケメン男性店員が相手かもしれません」
「それでなくても、あなたを相手にしてくれることはないでしょう」
などと冷たく言い放つのでした。


私は50%のイラダチと、30%のハラダチと、20%の悲しみを込めてO原さんをにらみました。
ただ、言っていることは間違ってなさそうので私が言う言葉は何もありませんでした。
彼はとても寂しそうな顔をしていました。


ここで問題は、世の中の男を「男前」と「そうでない方」半々に分けると
O原さんは「男前」で、私は後者であることでした。


憂いを帯びた寂しげな表情が彼の男前度を3割増にさせ、
それが私のイラダチをさらに4割増にするのでした。



そんな私たちを見ながら一番年長の、T木さんが
「確かにこの会計がちょうど¥10,000-ということは、そう頻繁にあることではないかもしれない。
しかし君は、会計が仮に¥7,777-や¥8,888-、または¥9,999- ¥11,111- ¥12,345-となっても運命というのだろう。
そう考えると、この今回のちょうど¥10,000-という会計はそんなにたいしたことではないのではないか。」
などと私たちの話の流れにまるで関係のない(さすが数学者と思わせるような)ことを言っていました。


結局、ちょうど一万円という会計は、三人では割り勘が難しく
大部分をT木さんにだしてもらってしまいました。



お酒の勢いを借りて女の人にべたべた変な絡み方をする、というのは今後は慎んでいこうと思います。