おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

自分の花を

高校時代の同級生であるK田さん(女性・既婚)に声をかけていただき、
昨日「相田みつお美術館」に行ってきた。


K田さん、K田さんのご主人、K田さんの同僚2名(女性)、K田さんのご主人の大学の後輩(男性)、そして私。
総勢6人だった。


K田さんとは高校時代特に親しくもなく(そもそも私が高校生の時親しくしていた女性は殆どいない)
高校卒業から4年を経たぐらいの同窓会で電話番号を交換した、程度の間柄である。


そんな程度の関係で何故今回わざわざ私に白羽の矢を立てて下さったのかとK田さんに問うてみると
「日曜日に、今日の今日で声をかけても大丈夫なぐらいヒマだと思ったから」
という理由であった。


そのような経緯で私はいそいそと仕度を行い、13時過ぎに新橋駅に降り立ったのである。
新橋駅は、私がまだ会社員だった頃の最寄り駅である。


様々な思い出のある駅であるが、今回何よりも印象的だったのがその匂いである。
駅に降り立った瞬間、駅の匂いによる懐かしさで胸がいっぱいになり、
同時に、会社員時代を思い出してちょっと嫌な気持ちになったりもした。


約束は有楽町に3時なので、久々の銀ブラを楽しむことにした。


まず、まもなく見納めとなるらしい歌舞伎座の横を通った。
思えば3年間毎日のように歌舞伎座の脇を通っていたはずだが、あまりまじまじと見たことはなく
よしんばこのように写真なぞとろうと思ったことはなかった。多分なにか他のことに精一杯だったのだろう。


中央通りは相変わらずの賑わいであった。

東京は歩いていて疲れる街が多いが、この銀座だけは特別な気がする。


そうこうしているうちにいい時間になったのでK田さんご一行と合流する。
B1Fに「相田みつお美術館」を有する「東京国際フォーラム」へ向かった。
K田さんに
「なぜ相田みつおなのか」
ときいてみると
「なんとなく」
とのことであった。


相田みつおに関しては、「いいんだかわるいんだかよくわからない」という程度の認識しか持っていなかった。
今回いろいろな作品に触れてみて「結局なんだかわからない」という結論に至ってしまった。
自分の感性のなさにやや愕然としたが、まあこればっかりはしかたがないのではないか。


ただ、ひとつだけなかなか良いなと思ったものがあったので触発され一つ私も作ってみた。


 みんなほんもの
 だい3のビールがねえ
 だい3のビールのままでいればほんものなんだよ
 だい3のビールを ビールにみせようとするからにせものになるんだよ
 みんなそれぞれほんものなのに ほねをおってにせものになりたがる


原文をご存知の方は「なんだ、語句を入れ替えただけで丸パクリではないか」と仰るかもしれない。
そのへんは、日本の詩歌には「本歌どり」という技法もあることであるし何とぞ穏便にご容赦願いたい。


東京国際フォーラムはなかなか面白い建築物だった。