おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

イギリスとかっぱ

去年の夏(2009年8月)に、岩手県の花巻と遠野へ旅行に行きました。
最も敬愛する作家である「宮沢賢治」の街「花巻」
そしてわたしに民俗学への道を開いてくれた「遠野物語」の「遠野」
どちらも特別な街です。


花巻では、宮沢賢治がその名を付けた「イギリス海岸」に行きました。
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かの泥岩層は水の下に沈んでいたので単なる川にしか見えません。
それにしても、こんな(わたしが見ると)何の変哲もない川岸から
遠くドーバー海峡に思いを馳せた「宮沢賢治」はやはり天才(的空想家)としか言いようがないですね。



遠野では、まず「語り部」による民話を聞きました。
ところが何を言っているかさっぱりわからないのです。
一番最初の、
「今日はみなさん集まってくれてありがとう」
ぐらいはわかったのですが、民話部分に入るとまるでフランス語でも喋っているようでした。
(後に『遠野物語』に詳しい岩手県出身のJ治氏に聞いてみたところ、
 「東北弁ネイティブの俺でもあれはわかんね」とのことでした。)


そしてかの有名なカッパ関連です。

カッパ淵

カッパ狛犬

カッパ狛犬は、かっぱ淵の近くのお寺にいらっしゃいます。
頭にお皿がある、ということになっていますが
どちらかというと『頭蓋骨陥没の重傷』という言葉が頭に浮かんできてしまいました。
大量のキュウリを抱え込み、頭のくぼみに小銭を溜め込んでいるそのお姿はややシュールでした。


ちなみに、往復とも青春18切符利用・宿はユースホステルという
まるで学生のような低予算な旅でした。