おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

Macなわたし

わたしのパソコンはMacです。


今から八年前、19歳の春でした。人生はじめてのパソコンを購入しようとした時に、
友人の中で一番パソコンに詳しいと思われる「W辺君」に相談を持ちかけたのがことの始まりです。


「W辺君」はいわゆる「Macintosh原理主義者」で、
哀れな迷える子羊に向けるような目でわたしを見つめ、
Apple社がいかに「崇高」で「深遠」で「孤高」で、
反対にマイクロソフト社がどれだけ「愚劣」で「下品(げぼん)」で「イヌも食わない」「悪の枢軸の企業」であるかを力説するのでした。
そのすがたはまるで「なにかの活動家」のようでした。


結局、
「パソコンのことは結局よくわからないが、W辺君もこのように言うことだし先達に従おう。」
「使いこなせなかったらW辺君に助けてもらおう」
などと軽い気持ちで、勧められるままに「ibook」を購入することにしました。



ここでのわたしの誤算は、なぜかわたしは遠く北海道にわたることになってしまい、
W辺君は都内の(優秀な)大学に行くことになったことでした。


わたしの新しい環境下では周りのかたはあたりまえにWindowsを使用しており、
Macユーザーは皆無でした。
そこから試行錯誤でibookと付き合ったのですが、
生来の機械オンチということもあり、しっかりと使いこなすことはなかなかできませんでした。


それからまた月日は流れ、昨年のことです。
7年間付き合っていたibookがついに動かなくなり、買い替えることにしました。
その際「Windows」も検討したのですが、
それを「W辺君」及び「I川君」(わたしとW辺君の共通の友人でやはり『原理主義者』)に知られると


「おのれ日和ったか!」と2方向から叱咤され、
雰囲気に流されやすいわたしは、「『windows』におもねったら負けかな」とおもってしまい、
二人の立ち会いのもと「新しいMacbook」に買い替えました。


そして今でもわたしはMacを使っているのです。


特に不満はありません。
あますところなく使いこなせている、という自信はまるでありませんがけなげに動いてくれてはいます。
なにしろ他を知らないのですから比較のしようがないのです。


ただ、Macユーザーというだけで「パソコンに詳しい人」と勘違いをされ、
職場で、いろいろとパソコンのことを聞いてこられるのは困っています。


Macを使いこなせていないわたしに、Windowsのことがわかるわけはないのですから。