おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

黒船と修羅

藤沢駅の近くの有隣堂(書店)の一角に古書のコーナーがあります。
そこで、ここのところ探している『宮沢賢治全集』の一部を見つけたので買っていく事にしました。

なかなかの重量があり、持ってかえるのも一苦労でした。
家に戻って重さを量ってみると、5冊で5.8kgありました。


昭和51年の版なので30年以上前の本という事になりますが、
カバー、本体ともにとてもキレイでした。


昨今、電子書籍云々が「黒船」などという表現で
ちょっとした話題になっていますが、
おそらくわたしは、死ぬまで紙媒体の本を使う事になると思います。


理由をはっきりと説明するのは難しいのですが、
とにかくわたしは「紙の本」が好きなのです。
『好き』というのに理由はいらないと思うのです。
(好きといってもフェティシズムとかそのような域までいっているわけではない、〔と思う〕のでその辺はどうか誤解のなきように)


その時に案内をもらったのですが、その「有隣堂」の特設会場で、
木曜日から「古書まつり」をやるらしいのです。
その出品予定リストの中に、やはり前から探していた、
日本国語大辞典』(旧版)全20巻 \10,000-
柳田国男全集』 全36巻 \10,000-
を発見し、なんとしてもこれは買いにいかねば、
という気持ちになってしまったのです。


しかし、これでは全部で56冊の購入になってしまい、
宮沢賢治全集』が5冊で5.8kgということを考えると、
56冊ではどう少なく見積もっても60kgを越え、(『柳田全集』はともかく『日本国語大辞典』はかなりデカイ)
わたしが持っている中で一番大きい、縦走登山用の80Lのザックにもおさまらないでしょう。
仮におさまったとしても持ち上げられません。


こういうことを考えると、電子書籍というものもなかなかいいものかもしれませんね。
今後、本の重みで我が家の床が抜けるようなことがあれば、
わたしも宗旨替えを考えるかもしれません。