神奈川縦断 徒歩の旅 第9夜
●前回のあらすじ
神奈川県最南端の「城ヶ島」を目指し、134号を歩いていたわたし。
ふと思い立って「鶴岡八幡宮」に寄り道をした。
「鶴岡八幡宮」への往復一時間の寄り道を終え、国道134号に戻ってきました。
『鎌倉の海』です。
「横須賀線の最終・・・」ではなく、歩いてきました。
恋はあの日で終わったのです。
とことこ歩いていき、道は少し海からはなれ「逗子市」に入ります。
横須賀線と並走します。
丘のようなものがありました。
開発計画があるようで、それの反対運動らしきカンバンが立っていました。
固有名詞ならば仕方がないのですが、
『ハゲ山』というネーミングには、もう少しなんとかならなかったのかと思ってしまいます。
ようやく、青カンバンに「城ヶ島」の文字が出てきました。
このとき、16時30分。あと19km。
時速4kmで歩けば、到着は21時をまわります。厳しくなってきました。
御用邸の前にきました。
いつのまにか「葉山町」に入っていたようです。
ここからは「江ノ島」はもう霞んで見えます。
そろそろ足が本格的に重くなってきた頃、「横須賀市」に入りました。
そしてついに日が沈み始めます。
自衛隊の駐屯地についたあたりから、本格的に暗くなり始めて
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ゴールの「城ヶ島」がある「三浦市」との市境にたどり着いた時には
暗闇がわたしをつつんでいました。
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この日、日中は汗をかく程のあたたかさだったのですが、
やはり、まだまだ3月です。
日が落ちるとかなりの寒さを感じるようになってきました。
「寒さ」「疲労」「空腹」の三重苦を抱えながら、
孤独な旅はいよいよ最終局面に入ります。
第10夜に続く(次回で完結予定)