おのしゅうのブログ

旧タイトル 注釈の多いオノマトペ

ついに ねんがんの 『日本国語大辞典』を てにいれたぞ!

近くの古書店で『日本国語大辞典』(旧版・全20巻)を購入しました。
一万円でした。




日本国語大辞典』は2000年の改訂版(全13巻)も出ているのです。
今回購入した「旧版」は、45万項目、75万用例。
「改訂版」は、50万項目、100万用例で、かつ用例が大幅に改善されています。


だから、本当は改訂版が欲しかったのです。
ただ改訂版は、新品だと¥220,500-、古書店で探しても、12~3万円くらいはするようです。
経済的事情から旧版の購入になってしまいました。
まあ、わたしにはこれくらいで十分すぎるでしょう。


全20巻で1万円なので、1巻あたりの価格は、\500-ということになります。
これは破格だと思います。


1巻で、約2.8kgの重さがあります。
つまり、100gあたりの価格は18円程度ということになります。
とりの胸肉よりも安い値段です。



ちなみに、『広辞苑』は

(※写真は家にあった『広辞苑』です)
2.6kgの重量です。かなり古そうなものが古書店に1,500円で売っていました。
100gあたり58円程度です。(特売のとりもも肉くらい?)


さらに『類語大辞典』

2.2kg。以前古書店にて3,000円で購入。
100gあたり、136円。(豚ロースぐらいでしょうか)


そして『PEANUTS』(スヌーピーのマンガです)

160gで、960円(これは新品)です。
つまり100gあたり600円。(黒毛和牛クラスですね)


こうして考えてみると、わたしが今回購入した
旧版の、二十巻本の、『日本国語大辞典』がいかにお値打ちだったかということがわかります。



ところで『日本国語大辞典』には、最近『日国online』というweb版が出来たのです。
年間にいくらかの契約料で、もちろん改訂版の内容で検索も容易とのことです。
これでは100gいくら、という概念が通用しません。なにせ重さがないのですから。


それも確かに便利なのかもしれないですが、『国語辞典』というのはそういうものではないと思うのです。


単なる好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、
やはりこのような類のものには「実用性」という以上に
「重み」や「風格」、ある種の「神聖さ」などを求めてしまうのです。


それは『かたちのないもの』への恐怖と言い換えてもいいかもしれません。